完全に日記。

車、ライトノベル、DTM。

ライトノベル新人賞投稿活動の話

たしか2012年あたりに突如小説に目覚めて、それからライトノベル系の新人賞に投稿してきた。ただ2012年の時点で充分におっさんだったので、物書き修行をするにしても時すでに遅し、十五年は早くスタートしておきたかったと後悔したが。

 

「一次創作の表現手法のなかで自分の生活スタイルに一番合っていたから」とか、そんな理由でライトノベルを書きはじめた記憶がある。

実のところ作家志望――所謂ラノベワナビの意識はなく、ただ小説の公募に自作を送って結果を得ることでしか承認欲求が得られない、ネットにいるご同業の中では少々風変わりなタイプが私だった。だからなのか、自作をネットで公開して読者の反応を得ることでは承認欲求を得られなくて、小説家になろうカクヨムなどの投稿サイトではなく公募活動でしか満たされることはなかった。

作家になりたい願望も意欲もゼロだったことが、結果的にマイナスに働いた面もあったように思う。熱意とかモチベーションとかハングリー精神的な要素は、おそらく今の倍くらいはあってはじめて成立する分野だったのだろうな。

 

そんな感じで書き上げた長編小説は9作。話の流れ的にタイトルを晒すが、『キズナヴラッド』で電撃大賞の3次選考落選、『とおき異産のリリカナクラウン』でGA文庫大賞の3次選考落選がこれまでの最高成績だった。

ただここ2年は1作も書けていない。書けないわけでも諦めたのでもなく、自分が勝機を見出しているストックネタにリテイクを繰りかえす悪循環に陥っていることが原因だ。こうして立ち止まっている間に、並行して別のネタで1作や2作書き上げるくらいのスケジューリングを職場でならやれるのに、趣味活動だとどうしてもグダグダになりがち問題。

 

私もこういう活動を続けるのは客観的に見て無理な年齢なので、前述のネタを「最後で最高の1作」にでもしてしまいたいとぼんやり考えてきた。

2020年代に入ったあたりからラノベへの執着が薄れた問題もある。かと言って一般小説に関心がシフトしたわけでもなく、物語の創作自体は相変わらず自分の根っこにあるものだけれど、一方で活字媒体そのものが(様々な事情で)楽しめなくなってきているのが悲しい。

 

当ブログの別記事で書いた音楽活動を、何十年後かの老後に向けた細々趣味として復活させたい気持ちが急浮上してきているせいもある。

いずれにしろ公募活動ともどこかで折り合いを付けなければ、ただでさえ限られた時間を有効的に楽しめないよね――という戒めの声が胸のうちから聞こえてきたような気もするけれど、まあこれからも私は雑にしょぼいことをなし遂げつつ適当に緩く生きていくのでしょう。