LenovoのゲーミングUMPC、Legion Goを昨年の発売時に入手した。
昔から小型PC愛好家だったのと、Steam DeckやROG AllyなんかのゲーミングUMPCブームに注目していたこと、そして何より一度Steamのゲームをやってみたかったのもあって、勢い余って購入してしまった(今の生活ではゲームを遊ぶ時間なんて捻出できそうにないのに)。
機種選定の理由は、他機種より画面サイズが大きい、USB4端子を2つ搭載、頑強なキックスタンド搭載、そしてコントローラー部が着脱可能な点(ゲーム以外でも有効利用できれば失敗しても言い訳になるのでは的な)だ。動画や電子書籍用の端末としてもたまに利用したくなる、絶妙バランスの大きさと重さ。確かに重く分厚いけれど。
逆にネガティブ要素だったポートレート液晶、大柄なサイズと重量感、ストレージ不足に関しては、自分の使用環境では影響なかった。
で、想定外なことにLegion Goでベンチマークを走らせてみれば、自分のメインPC(5年くらい前に購入したDellのディスプレイ一体型機)をやや上回る成績を弾き出すではないか。
私は自室に籠もって作業する機会が限られる生活スタイルのため、例えば高スペックなタワー型PCを導入したところで、そいつを運用できるタイミングなど週に10時間にも満たない実状がある。
であれば以前から検討中だったメインPCのリプレースを諦め、このLegion GoをメインPC兼用に置き換えた方が効率的ではないかと思いつき、今回の話題に行き着いた経緯である。
さて、Legion GoはあくまでUMPC基準のスペックにすぎないため、潰せるネガは潰しておく必要があった。
まず内蔵SSDを512GB→2TBに換装。こいつはM.2ではマイナーな2242規格なので、2230規格のWD Blackに2242化のアダプターを噛ませる方式で換装した。なおWDだとCドライブのクローン作成にAcronis True Image WD Editionが無償利用できるのが楽だったのもある。
次に、ドッキングステーションの導入だ。
Legion GoのUSB4が活用できるドックを探してみたところ、Sonnet TechnologiesのEcho 20 Thunderbolt 4 Superdockに行き着いた。
こいつはMac向けのTB4製品っぽいが、USB4でも使用可能らしく、HDMI2.1ポートに2.5Gイーサネットまで付いていて、おまけにM.2のSSDまで内蔵可能だという。
値付けも相応のものだが、他に選択の余地がなかった。
そんなわけでLegion GoのメインPC化、ひとまずの完成である。
Echo 20のHDMIポートからの4K映像出力は問題なく、数値上は本体と同値のリフレッシュレート144Hzとなっている。
Officeやブラウザレベルのアプリケーション動作、USB経由の周辺機器接続や自宅内LAN、オーディオインターフェース(RME Babyface Pro)との接続も順調だ。
今のところ気がかりな点は、静音モードだと希に動画やファイル操作がカクつく、動画視聴中ごく希に画面がブラックアウトする(原因不明)、使用メモリーが16GB上限に達してしまう場面が割とある、などだ。
今後はDAWをインストールしてみて、使用感を確かめていきたい。
何だかんだでLegion Goが使いものにならずメインPCを買い直してしまう未来も予見しているが、さてどうなることやら。