完全に日記。

車、ライトノベル、DTM。

車遍歴:トヨタ・スープラ(DB06/RZ/MT)1年目

トヨタスープラの最初の12ヶ月点検を終えた。

そう言えば同車種同グレードの個人レビュー記事を見かけた記憶がなかったので、ちょうどいい機会だから記録しておこうと思い立った。

 

まず購入経緯について触れておく。

通勤に使用していた前車(VAB)がそれなりの走行距離になり、乗り換え対象は絶対に日産の新型フェアレディZ(RZ34)と心の中で決めていた。というのも過去にZ34を所有していたことがあり、2シータークーペの特別感をもう一度味わいたくなったためだ。

そうして日産の公式発表前から一年近くRZ34を追い続けてきたものの、特別仕様車であるプロトエディションの抽選に見事落選してしまった。それならばとSTで見積もりを取ったのだが、担当営業氏から返ってきたのは「納期未定ですが、3年待ちは覚悟して下さい」「ついに受注停止になりましたのでもう注文できません」との絶望的なお言葉。

 

入手できたのは結局カタログだけだった新型フェアレディZ

 

奇しくも同時期にトヨタスープラRZにMTをグレード追加するとのニュースを見かけていたので調子に乗ってRZ34の当て馬にしていたのだが、様々な条件が重なって、こちらを注文する結末に至ったわけである。

余談だが、現行型も含めたスープラの歴代モデルにはZほど興味がなくて、一方で過去にBMWのM240iのMTがすごくほしかった時期があったから、まあこいつでも悪くはないか……という消極的な選択だった。ちなみに私は重度のMT厨である。ペダルが3つないとさみしくて鳴いてしまう蛮族だ。

 

DB06スープラRZ

 

パースによっては不細工に見えがちな造型

 

今の時代シフトノブとクラッチペダルが付いているだけでも有り難い

 

リアビューはあまり好みではなかった

 

サイドビューから見た特にフロント部分の造型がキモカワイイ気がする

 

好きかはさておき、80スープラの面影があるヘッドライトのレンズ造型

 

新色ボルカニックアッシュグレーメタリックは青灰色にハイライトの赤銅色が面白い

 

ついでのインプレッション的なやつとか

せっかくなので、ネットであまり見かけない視点も含めて列記しておこう。

自分の好みに合っていた点
  • 車内の音響演出も含め、エンジン音・排気音に快楽を覚える趣向のセッティング。そういうチューニング意図なのか、エンジンはよく回るのに総体的に重ったるいドライブフィールで、日常使用の範疇ではパワーを持てあましている感が希薄。もっと回転数を上げたい気分にはなるものの、スピード自体は出さなくても別に気持ちいいからいいやと納得させてくれる不思議なバランス感が良い。
  • 重たい車体前半からは意外に感じる回頭性の良さ。これはAWD暦が長かった影響もあるけど、単にこの車自体の味つけが重ったるいだけなのと、FRでも設計年度が新しめのシャシーだから余計そう感じたのかも。
  • 車自体が悲鳴を上げる(比喩表現/エンジンルームやトランスミッションからの不快音やロードノイズ、風切り音など)シチュエーションがあまりなく、不快感が少ない。純粋なスポーツカーよりもラグジュアリークーペやグランドツーリングカー寄りの方が有り難みを覚える年頃なので……。

 

×イマイチな点
  • 住み心地が悪い。特にMTグレードに関しては完全に後付けと思われ、開発側の苦労はうかがえるものの、ドライビングポジションが破綻気味。シフトノブに左手を伸ばすもあるべき位置にあるべきものがなく、エアコンやETC車載器を殴ってしまいがち。そして右寄りにオフセットしたペダル配置。フットレストに置いた左脚とオルガン式のアクセルペダルに置いた右脚の位置関係からどうにもチグハグな姿勢になり、なんとなく居心地が悪い。シート自体は悪くないのだが。なお小柄な人は危険を感じるレベルで乗りづらいとのネット情報も。
  • たったの52リットルしか入らない燃料タンク容量。遠出したくなる車種なのに短距離選手寄り。燃費は3.0ターボにしては9km/lくらい出るのだが。
  • アクセル&ブレーキペダル比で、クラッチペダルだけ何故か剛性感がないというか取付が緩く、ぐにゃぐにゃした踏み心地。これもなんとなく後付け感を覚えてしまう要因だ。踏力は個人的に適切と感じたが(Z34やVABと比較すれば軽め)、自動車評論家でも「重すぎて疲れる」との評も見かけた。

 

住み心地に関しては、あくまでZ34と比較してのもの。あの車は標準でニーパッドが装着されており、足もとも広々としていて、肩や肘が内装と接触しないようにドライバーの可動範囲が考慮されていた記憶がある。背が低い車種なりによく考えられた車内空間だったわけだ。

なお私はスポーツ走行やサーキット走行をする種の人間ではないため、あくまで日常使用でのインプレッションとご理解いただきたい。

 

落とし穴トラップ(カップホルダー)に肘がはまってしまうのでGRのアクセサリー蓋を装着

 

ボンネットフード長……(意外と小柄で小回りはきくがノーズの長さのせいで取り回しは微妙)。

 

中央部がくの字に折れたドアパネルの線がフロントフェンダーに向かう当たりの造型が一番好きポイント

 

さて、年々廃止されていくMT車種と迫りくる電動化時代の波もあって、(結局RZ34は手に入らなかったものの)「今こいつを保存せねばこの先6気筒MTなんぞ新車で手に入らない時代が到来するのでは」と先走ったのが今回なわけだが、一年乗ってみて実は「ここまで過剰な車はもういいかな」「(普段使いしている)トゥインゴ3の方が運転楽しいかな」「ロドスタかGR86でも良かったのでは」という後ろ向きな感想が時折沸き上がってきたりもしていた。

何にせよ、運転するにも保管するにも気を使いすぎている側面があって、一年所有してみて疲れてきたのかもしれない。