完全に日記。

車、ライトノベル、DTM。

投稿ラノベ供養:『ハイエンドガールズ~そしたらキッカがくつがえりました』

十年くらい前に、小説家になろうに投稿していた時期がある。

〝なろう系〟などと揶揄されがちな異世界転生ものがそれほど流行っていなかった頃で、まだ普通の小説を投稿しても読み手に怒られたりしなかった時代の話だ(ある時期からたまに怒られるようになった記憶がある)。

それからカクヨムが誕生して、それなりに期待を寄せていたものの、元よりWebでの承認欲求が薄い私はモチベーションを維持できなかった。

 

そんな感じでWeb小説投稿サイトは長続きしなかったのだが、なろうとカクヨムのアカウントがまだ残っていたのと、ライトノベル新人賞に投稿して落選した過去作を供養しておきたい心境になり、少しずつアップロードを始めている。

 

で、これを機会に回顧録的な記事を書いておきたいと思い立ち、今回は投稿作の第1作目から紹介する。

 

kakuyomu.jp

 

小説家になろう版:ハイエンドガールズ~そしたらキッカがくつがえりました。

https://ncode.syosetu.com/n1504je/

 

【あらすじ】
 女性恐怖症体質に悩ませられる高校生・佐村啓太は、ふとしたきっかけでつるむようになった二人のクラスメート、日月キカとその幼馴染みである坂薙鈴乃の三人組で行動していた。
 一見して美少女のように可愛い男の子のキカは、最近心の不調を訴えるようになり、その流れで三人はキカの身体に秘められた謎を知ってしまう。

 なんとキカは鈴乃の血を吸う事で少女に変身し、逆に啓太のキスで元の少年に戻るという特異体質を持っていたのだ。

 男二人と女一人、よくある三角関係。
 そんなありがちな人物相関図に置かれた少年少女達の一人の性別が反転することで、彼らを巻き込んだ大きな歯車が回りはじめる!?

 

本作は私が生まれて初めて執筆した長編小説で、当時36歳だった自分が何に突き動かされてこんなキャラクターをひねり出し、こんなストーリーを書き連ねたのか、今となっては皆目見当がつかない出来映えである。

一応は学園ものベースでTSラブコメと現代異能バトルの両方がやりたかったのだろうが、おそらく2012年当時のライトノベル情勢に全力で乗っかろうとして、当人が実は全くこの世界を理解していなかったといった印象を持ってしまった。

 

これを当時Twitterのフォロワー氏数名に読んでいただいて、かなり厳しいという反応ばかりだったのを覚えている。

そして案の定、応募したMF文庫Jなどいくつかの新人賞の選考を突破することはなかった。ラノベの賞は小説の体を成していれば一次だけなら突破できる――的な通説は、2012年時点で既に覆っていたわけだ。

 

今読むと、とにかくくどくて小恥ずかしい文体や台詞回しからデリカシーのない描写やキャラ造型から、とにかく全要素が苦痛のオンパレードである(正直な話、自分では通しで読み返すことができなかった)。

とは言え、これまで小説を書いたことがなかった素人の第1作目として、成長の糧とまでは言えないながら、それなりの役割は果たしてくれたのもまた事実だった。

この作品を通じて、とにかく色々と悔しかったのだけは今も記憶に残っている。

 

新作のネタに悩みつつ、このような感じでたまに過去作を振り返っていこうと思う。